Showrooming と Webrooming

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ゴールデンウィーク明けくらいに、ずっと連載をさせて頂いている ITPro のコラムの方で、Deloitte Digital が発表したレポートについて言及してみた。いや、コレが結構面白い、というか非常に示唆に富む内容だったので。

O2Oは次のフェーズへ、実店舗での購買行動の変化が呼び水

コレによると、「2013年、米国内における実店舗による売り上げの36%は、デジタルの影響を受けたものである」なんてあったりする。つまり買いたい商品の詳細情報を調べてみたり、ほかの商品と比較検討してみたり…、といった、いわゆる情報収集や意思決定をするために、オンラインを活用するという感じ。

最近 (いや、そんなに最近でもないか…) だと、こういう動きを “Showrooming” に対して “Webrooming” と呼んでいたりする。自分の足で店内を物色して回るのではなく、web 上で物色するから Webrooming。ちなみに Showrooming は、実店舗で、モノを見た後に (この場合) Web 上で買うというモノ。

で、今回 Webrooming に関して、U.S. のリテール系のマーケティング会社の、Interactions というトコロが、色々と調査をした結果が公開された、というハナシが出ていた。

Mobile Shoppers Still Heading to the Stores

ちなみに、Interactions から出ているプレスリリースがこちら。

WEBROOMING NOW POPULAR AMONG 88 PERCENT OF SHOPPERS

要はインターネット ユーザーであり、shopper でもある消費者の 88% は、オンラインで商品の情報をあれこれと調べて、最終的には実店舗で買っちゃう、つまり、Webrooming をしているというハナシ。で、この Webrooming でやっているコトというのが、

  • 最安値の検索 : 75%
  • 商品の比較検討 : 72%
  • 商品詳細情報の検索 : 71%

というコトらしい。たしかに “最安値の検索” なんて、Webrooming ならでは、というコトだろうね。自分の足で最安値で売っている店舗を探し回るにしても限界があるわけだし。

で、一方 Showrooming、つまり実店舗で色々と見て回って、Web で買う、というコトになると、一番多かった回答が “自分で直接商品を触ってみたい” というモノ。当たり前か…。後は、こっちにも “最安値の検索” ってのがあったりして、ソレはソレでちょっと驚いたのだけれども。そして “店員にあれこれと訊く” というのもあったりする。

あと面白かったのが、”オンラインで買い物をする時の上限金額” という質問。

上限金額を $250 よりも低い人が、全体の 70% 以上いて、ソレより高かったら実店舗で買っちゃう、というコトらしい。ちなみに、上限金額 $25 で、ソレ以上は実店舗で買う、という人も 20% くらいいたり。

あと、これだけ E-Commerce があちこちで利用されているとはいえ、30% 以上の人は、オンライン上でクレジットカード情報等のやり取りをするコトに不安を感じているというのがわかったり。あるいは、どんなモノが実店舗でよく買われているのか、というのがわかったりと、あらためて現状をざっくりと把握するにはいいデータかもしれない。

2018年、アメリカではソーシャルメディア広告は1兆円市場になるというハナシ。

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以前書いた、下記のエントリーに関連するモノになってくるような感じだけれども。

そろそろマジメにソーシャル メディアを Paid で使うモノとして考えた方がいいんじゃないかと思う今日このごろ。

いかん…、タイトルなんだか文なんだか、よくわからない状態になってしまった (ちなみに、コレはタイトルです)。

どうやら U.S. では、ソーシャル メディア広告の売上高が、2018 年には 150 億ドルに達し、2013 年当時の、約 3 倍の規模になるらしい、と BIA/Kelsey が予測しているというハナシ。

Social Media Ad Revs Forecast To Hit $15B By 2018

150 億ドルってコトは、1 兆円超えちゃうんだね。ソーシャル メディアの “広告” だけで、1 兆円以上のおカネが年間で動く、というコトを考えると、あらためてすごいなぁ、と感じるわけで。ちなみに “social display ad” 、つまりソーシャル メディア上のディスプレイ広告が、33 億ドル (2013 年) から56 億ドル (2018 年) くらいに増加するといわれている。Compound Annual Growth Rate (CAGR)、いわゆる年平均成長率で 11% の伸びだそうな。

で、もっと大きな伸びを見せるコトになるのが “native social ad” らしい。こっちが 18 億ドル (2013 年) から 94 億ドル (2018 年)。CAGR は 38.6% だというから、凄まじい伸びなわけで。もう、これからはソーシャル メディア広告って、いわゆる native ad が中心になってくるんだろうね。ちなみに、この native social ad の売上高が、social display ad の売上高を上回るといわれているのが 2015 年。どうやら来年のコトらしい。

この native social ad の成長を牽引していくだろうといわれているのが Facebook と Twitter。つまり News Feed 広告と、Promoted Tweet が、今後非常に増えていくというコトを意味している。ひょっとしたら、来年や再来年あたり、News Feed や Timeline が企業の広告ばかりになってくるのかもしれない。いや、さすがに、そのへんはコントロールするだろうし、広告まみれになるコトは無いか…。でも、企業がソーシャル メディア、特に Facebook や Twitter を使ってコミュニケーション活動を展開していくにあたって、 “広告” という要素を含めて全体設計を考える、というコトが不可避なモノになっていくのは確実なんだろうな、と思うわけで。

ソーシャル メディアって、コレまでは、どちらかと言うとカネが無くても (カネを掛けなくても)、ある程度の効果って見出だせていたし、むしろ、ローコストで高いパフォーマンスを出すためには、どうすればいいのか? といったハナシがずっと繰り広げられていたという感じだったような気がする。そう、よくソーシャル メディアが公園に例えられてて、その公園には、色々なヒトがいて、それぞれ思い思いのコトをやってて、んで企業が、ソコで何かをするためには、まず「その空間にまぜてもらう」という意識で、広告的な要素を排除して…、云々、といった感じのハナシ。

なんか、そういうのも、もう方法論として古くなる、というか、あんまり通用しなくなる時が来るのかもしれないなぁ…、というのを漠然と考えていたりする。だって当時と比べると、ソーシャルメディアって公園どころか街、いや、ソレ以上の規模になってしまったような気がするし、その中に “まぜてもらう” 感じで、広告色を抜きにして細々とコミュニケーションしてたところで、 “街の片隅で油売ってパフォーマンスして、ちょっと周囲にウケた” くらいのイメージでしかないんじゃないかと思ったりもするわけで。

だったら、きちんと広告展開させた方が、よっぽど効率も良いし結果だって得られるかもしれない。そう考えると、ホントに、コミュニケーションの全体設計をしていく際、ソーシャル メディアは、いっそ “広告プラットフォーム” として位置付けて考えた方が、まだいいと思うわけで。ソレは決して “良い” とか “悪い” というようなハナシではなく、 “アプローチの仕方を根本から考え直さなくてはいけない” というだけのコト。

そうなると、多分、よりシビアにリターンが求められるコトになってくるだろうし、ソーシャル メディアを用いる施策の KPI の立て方なんかも変わってくるコトになるかもね。より conversion をきちんと追い求めるというような動きになってくるかもしれないし、 “engagement” という語であやふやなモノにして…、というごまかしも通用しなくなるかもしれない。

で、そうなったら “ソーシャル メディア担当者” とか、実際現場に携わるヒトたちも、その分結果に対して commit しなくちゃいけないコトになったりするだろうし。仮に、ホントに、そういう流れになったら、お払い箱になる “ソーシャル メディア担当者” も少なからず出て来るんじゃないのかなぁ…、という、余計な心配をしたりして。

なんてコトを色々と考えたりするのだけれども、いずれにせよ、今後は “広告プラットフォーム” として割り切って考えた方が、きちんとコミュニケーション設計できるんじゃないかなぁと。

まぁ、それだけヒトが増えたってコトだろうし、ソレに伴って、ソコで動く (動こうとする) 企業も、比例して増えたってコトなんだろうね。

テレビは観ないけどコンテンツにおカネを払うヒトのハナシ (U.S. のハナシ)

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前回書いた “BBC のインフォグラフィックのハナシ” と少し関係ある、というか続きになるようなモノかもしれないハナシ。

1 週間くらい前の AdAge に少し気になるハナシが出ていた。

These Are the TV Shows More Popular Among Cord-Cutters

ちなみに “Cord-Cutters” というのは、ケーブル テレビなどを解約して、インターネット上で動画を試聴する方向に切り替えたヒトたちのコト。つまり、この記事は、いわゆる Cord-Cutters と呼ばれているユーザーたちは、ほかのインターネット ユーザーよりもテレビ番組を観ているというハナシ。もちろんテレビで観るわけではなく、オンラインで観るというコトになるのだけれども。

コレは Experian Marketing Services で実施した調査結果らしいのだけれども、Cord-Cutters がよく観ている番組のほとんどは、 “Traditional TV” 、つまり別にケーブル テレビや衛星放送の契約などをしなくても観られるモノらしい。

ただ、この中には番組そのものとか、あるいはシリーズ全体を観ているわけではないヒトも少なからずいるみたいだし、また、 “クリップだけ” 観ているというユーザーもカウントされているらしい。

でも、逆に考えれば、ショート クリップのような短いカタチにして、手軽に観られて、かつシェアしやすい環境を提供するコトで、Cord-Cutters たちを中心に番組そのものの認知を大きく高めるコトができるのではないか、とも考えられているようで。

あとは、Hulu とか Netflix に流れているというハナシもあるらしい。実際 Cord-Cutters がよく観る番組の上位 15 番組のうち、12 番組は Hulu で、そして 8 番組は Netflix で視聴可能だというコトだし、今回調査に回答した Cord-Cutters の 18% は、Netflix か Hulu のアカウントを持っているとのコト。

とはいえ、Cord-Cutters が軒並み Hulu や Netflix に流れているというコトではなく、むしろ Cord-Cutters は “TV局の Web サイト” をよく訪問するという結果が出ているのが気になるわけで。さらに言うと、YouTube を観ているユーザーの割合は、もっと少なくなるというのも気になるトコロ。

コレに関して、調査を行った Experian は Cord-Cutters を “people who have broadband internet subscriptions but not cable or satellite TV subscriptions” 、つまり「ブロードバンド インターネットでの (コンテンツ配信の) 購読契約を結んでいるけれども、ケーブル テレビや衛星放送を契約していない人」という定義にした方がいいのではないか、とコメントしている。もともと Cord-Cutters って、単に “ケーブル テレビや衛星放送の契約をやめた人” と言っていたのだけれども、実際にはちゃんとおカネを払ってコンテンツを視聴しているからだ、というのが理由。

自分の観たいコンテンツ “だけ” を、自分が観たい時に、自分が観たいカタチで視聴する、というためであれば、きちんとおカネを払う、というコトなのかもしれないわけで。あまり興味の無いコンテンツも含めて、subscription におカネを払うのはイヤで、かつずっとテレビの前にいるというのもイヤだ (もしくは、そもそも、そんな時間が無い)、というコトなのかもね。

・・・と、まぁ、コレはアメリカでのハナシなのだけれども、日本はどうなんだろう、というのをふと感じてしまったわけで (個人的には、ちょっと違うのかもなぁ…、と思っていたりする)。

インフォグラフィックとビジュアルジャーナリズム

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イギリスの BBC が、毎日 infographics を作って、ソーシャル メディア上で share するというハナシ。

BBC to launch daily infographics shared on social media

5/19 から毎日、マジメなニュースなども含めて、幅広いテーマで 2 つの infographics を作って、ソレをまず Twitter や Pinterest で share して、で、一週間分をまとめて BBC の web サイトで紹介するというようなコトをするらしい。こういうトコロできちんと Pinterest を使っていくあたり “きちんとコミュニケーション設計ができているよなぁ…” と思うわけで。

コレを考えたのは、BBC News の “editor of visual journalism” な方らしい。もともと、(BBC のサイトを訪れる) たくさんのモバイル経由のユーザーのために、今までの traditional な platform と同じようなコトはできないか…、というコトで考えたみたいで。

で、なんで infographic かというと、こういうユーザー層へのアプローチに際して出て来る 3 つの課題に応えられるからだというコトらしい。その 3 つの課題が、

  1. Distinctiveness (独自性)
  2. A modern and lively way to treat news stories (ニュースを伝える上での鮮烈かつ現代的なアプローチ)
  3. An aid to understanding (わかりやすさ)

というモノ。

“ビジュアル ジャーナリズム” ってコトバ自体、それほど、あちこちでたくさん語られていないようなイメージがあるし、このコトバから想起されるのって、どうしても写真や映像になっちゃいがちな感じもすると思うのだけれども、コレってまさに “ビジュアル ジャーナリズム” だよね、と思ったしだい。

結構、BBC の “visual journalism” って色々なコトをやっているようで、日本でも紹介されてた “The secret life of the cat” も手掛けてる。

飼い主がいない時のネコの行動を24時間密着追跡するとこんな感じになる

こうやって見ると、BBC に限らず、海外のテレビ局って、ものすごくソーシャル メディア含めて、ネットの使い方が上手だなぁ、というのを改めて感じるわけで。そして、合わせて “日本でも、もっと色々と考えられるんじゃないのかなぁ…?” と思ったり。

ライヴ演ります (2014 年 5 月)

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一応、自己紹介かたがた書いている文章で「ココロはいつでもミュージシャン」と書いているので、自分のライヴの告知でもしておこうかと。

・・・って、明後日、5/11 の日曜日なのだけれども、夜に Lovetide というバンドで、渋谷の eggman に出ます。Jazz を主に演ってて、まさか eggman に出演するコトになるなんて思わなかったけれども…(実は出てみたかった)。

で、なんで eggman なのかというと、実は、このバンドが Emergenza Japan というコンテストに出ていて。3 月に予選ライヴに出演するにあたって、Sax で助っ人参戦をさせていただいたのがお付き合いの始まり。

ちなみに、こんなライヴだった。

エマージェンザ予選 Vol.13

で、この予選。 “観客の挙手で決まる” という採点方式で、上位のバンドが勝ち抜けるという、ステージ パフォーマンスよりも、何よりも “集客力” が明らかに問われるんじゃないか…、という仕組み。当日、どうやら、その “集客力” が思うように発揮できず、 “あー、こりゃ予選落ちだよねー” なんて思っていたトコロ、思いのほか (ほかのバンドを聴きにいらっしゃったであろう方々から) 支持されたっぽく、メンバーのほとんどが予想だにしていなかった予選通過となったわけで。

というコトで、明後日の日曜日が、この “第 2 ラウンド” になるのです。で、今回も “観客の挙手で決まる” という “集客力” を見せつけたバンドが勝ち進む仕組みらしいので、是非手を挙げに聴きに来てくださいませ。

詳細は、こちら

・・・って、よく見たら “準決勝” って書いてあるけど (汗)。

ちなみに、決勝を勝ち抜いたら、ドイツの野フェスで演れるらしい。まぁ、ソコまで行けるかどうかはわからないけれども。

そして、ライヴもう 1 本。

こちらは、最近仲間に入れていただいたのだけれども、千駄木にある “ジャンゴ” というお店で Live & Session というカタチで演奏させてもらっています。

ちなみに、こちらは 5 月 16 日の金曜日。

詳細は、こちら…、なのだけれども、クリックするとなぜか 444 番ポートに通され、認証を求められる状態になっているので、しばらく経ってから、また見に来てくださいませ…(早くマスター気付いてくれないかな…汗)。

一応、住所や電話番号は、こちら…。東京メトロ千代田線の千駄木駅 1 番出口を出たら、すぐのトコロです。

Jazz Club Django
文京区千駄木3-36-11センチュリー21ビル地下
(営団地下鉄千代田線千駄木駅1番出口)
Tel: 03-3823-7266

というわけで、「お前、プロのサックス奏者だったって言ってるけど、ホントに吹けるの?」とツッコミ入れたい方は、是非聴きに来てくださいませ。

 

Human Error に気を付けよう

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日本では、あまりハナシを聞かないのだけれども、海外だと、プロ スポーツの業界って、マーケティング活動において、デジタルの活用が積極的に行われているように思える。ソレもチーム単位というだけではなく、リーグ全体、たとえば NFL だったり MLB だったり NBA だったり、というカタチで、みんなで新しい試みを行っているような感じ。

Web サイトだけではなく、メールやら SNS やらを駆使して、ファン獲得や、チケット/グッズ販売、その他のマーケティング活動を、それこそ、まさに “Data Driven” なカタチで行っているのだけれども、先日 NBA の Golden States Warriors では、こんなコトが起こったらしい。

Warriors Make Glaring Mistake in Email to Season Ticket Holders

コレ、NBA Playoff 1 回戦のハナシなのだけれども、Golden States Warriors と Los Angels Clippers の戦いは第 7 戦、つまり最終戦までもつれ、結局 Los Angels Clippers が競り勝ち、通算成績 4 勝 3 敗でカンファレンス準決勝に進出。そして、Golden States Warriors は、監督の Mark Jackson を解任…、というコトなのだけれども、Golden States Warriors から配信されたメールのタイトルが、 “Warriors Beat L.A. in Game 7; Exclusive Round 2 Pre-Sale Information” だったというハナシ。

つまり負けちゃったのに “Warriors が第 7 戦で L.A. に勝利。会員限定第 2 ラウンドのチケット前売り情報” 的なタイトルのメールを、ファンに対して配信してしまったわけで。で、しかもメール本文は “監督解任のニュース” だったらしい。元記事のタイトルに “to Season Ticket Holders” と書いてあるから、ファンのごく一部だと思うのだけれども。

どんなに色々な技術やらツールやらを駆使しても、Human Error って、どこかに必ず発生する可能性があるから、気をつけようね、というハナシ。このハナシとは違うのだけれども、マーケティング活動がマスからセグメント、そしてパーソナライズという方向に向かっていくにつれ、コンテンツだったりメッセージだったりというのも合わせて細分化されていくから、比例して Human Error ってのも起こりやすくなってくるのかなぁ、とも思うわけで。

ほとんどの消費者は、ソーシャルメディア上で、企業のマーケターが考える通りの反応をしていないというハナシ。

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ちょっと前に、ANA (Association of National Advertisers = 全米広告主協会の方ね) が出した、ソーシャル メディアに関しての調査が結構面白かった。

Infographics: 2014 Social Media Engagement Survey

この調査データ自体は、ANA の会員社限定での公開になっているのだけれども、Infographics の一部が一般にも公開されているので、ソレを見てみるだけでもいいかもしれない。

コレは、今年の 1 〜 2 月にかけて、ANA が会員企業のマーケター 91 人、そして U.S. 国内の約 1,000 人の消費者を対象に、特にソーシャル メディア周りに関して、あれこれと調査を行った結果をまとめたモノ。 (一般公開されている Infographics には書かれていないけれども) よく読むと、調査に回答した会員企業のマーケターの平均業務経験年数は約 14 年となっているから、あまり若手はいないのかも。さらに全体の 60% 以上は部長職以上だというから、ひょっとしたらあんまり現場に出ていないヒトの回答かもしれないけれども。

で、この Infographics の一番目は、要は企業が、どんなソーシャル メディア アカウントを持っているかというモノ。こうやって見ると、やっぱり Facebook が一番多く、続いて Twitter。そして YouTube がきて、LinkedIn が続くという、ある程度予想された流れ。なんだかんだで LinkedIn って結構使われている (とはいえ、ユーザー数の伸びに鈍化が見られ、株価を下げているというのは、前のエントリーにもあったりするのだけれども)。

まぁ、このあたりだけだったら、どこにでも見られる普通のレポートっぽいのだけれども、面白いのは、企業のマーケターが考えているコトと、消費者が考えているコトのギャップが見え隠れする部分。例えば、2 番目の “Fun & Games Infographic” というのを見ると、よくわかる。

コレ、86% の企業が、自分たちは “Fun & Interesting Content” を投稿していると言っているのだけれども、実際に消費者側からしてみれば、”Fun & Interesting Content” で、企業とつながっている (つながっていようとしている) と考えているヒトは 36% くらいしかいないというコト。ひょっとしたら、”軟式アカウント” 的な感じで、一生懸命ユーザーとコミュニケーションを取っていても、ソレで本当につながっているユーザーは自分たちが思っているよりもずっと少ないのかもしれない、なんてコトを思ってしまうわけで。

じゃぁ、実際のトコロ、消費者は一体何を求めているのかというと、一番多いのが “Send coupons/free products” という一番わかりやすい回答。ちなみに 70% くらい。あとは、”Have contests/requests” とか、そういう感じ。なんというか、”そのまんまじゃん” という感じ。

あとは企業のマーケター側の 72% が “their social audience is more likely to buy”、つまりソーシャル メディア上でつながっているユーザーは、よりモノを買ってくれる (ハズだ)、と考えているのだけれども、実際消費者側から見ると、ソレは 34% 程度だったりするとか。

まぁ、おそらく企業のマーケター側にいらっしゃる方々も、いざ自分が消費者側になったら、同じようなコトを考えるのかもしれない…、とは思うのだけれども、実際施策などに落とし込むと、なかなか上手くいかないのかも (もちろん、自分にも思い当たるコトは多々あるわけで…)。 時々、こういうレポートで、現実を直視する、というのもいいのかもしれないね。

成長ペースが鈍化して、これから真価が問われるソーシャルな企業たち (U.S. のハナシ)

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「イケイケだった 2013 年とは打って変わって、2014 年は怯えながら過ごすコトになるだろう」と、ソーシャル メディア関連企業に対する投資家たちが言われているというハナシ。

Wall Street Skeptical About Social Media Stocks

この記事で取り上げられていたのが、Twitter / Facebook / LinkedIn の 3 社。で、Twitter は昨年 12 月から。Facebook は今年 3 月から。そして LinkedIn が昨年 9 月から。3 社とも、それぞれ株価を下げているというコトらしい。

で、特に Twitter に関しては、(ちょうど日本ではゴールデンウィークが絡むタイミングだったのだけれども) つい先日、2014 年の 1 – 3 月期の決算で、売上高が$250 million (2.5 億 USD だから 250 億円ちょいか) に達し、この数字が前年同期の 2 倍以上だという発表が出たというのに株価自体は下がっているというコトで。コレについては、日本でもある程度報道されているみたいね。

米ツイッター、売上高2.2倍 成長ペースは鈍化 1~3月

普通なら、これだけいいハナシが出てれば、株価は上がるハズなのに、なんで下がってしまうのか、というのは、上記にリンクした日経の記事にも記されているのだけれども “ユーザー数の伸びが鈍化している” というのが結構大きな理由としてあるらしい。あと、ユーザー数だけではなく、いわゆるアクティブ率も伸び悩んでいる、という点も結構影響しているのではないか、という感じで書かれている (MediaPost の方の記事ね)。

そして、Twitter と LinkedIn に関しては、長期スパンで見た時の収益性が懐疑的なモノだというのもあるらしい。Facebook に関しては、この前の F8 で、”Audience Network” を発表したりと、まだ今後のマネタイズの可能性が色々と考えられるという感じで見られているというコトで、まだ良いらしい。あと、今はちょっと株価は下がっている状況にあるものの、LinkedIn は強いビジネスモデルがあるので、今後の展開によっては、また右肩上がりな動きを見せるかもしれない、とアナリストは語っているそうな。

いずれにせよ、こういった巨大な SNS を運営している企業の動きが注目されるコトは間違いないわけで。こういった企業が、これから先展開させていくであろうビジネスだったり、あるいは、その拡げ方は、色々な意味でかなり注目されるかも、と思っている。なぜなら、ソレはおそらく、ソーシャル メディアを、いわゆる “ブーム” として終わらせるのか、そうじゃないのかを決めていくようなモノになっていくのかもしれないなぁ、と、漠然とではあるものの思うわけで。

日本も U.S. もあんまり変わらないような気がする、マーケティング活動におけるソーシャル メディアの立場というか位置付け

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Forrester Research といえば、U.S. の独立系の tech な調査会社であり、いわゆるソーシャル系をはじめ、デジタル マーケティングに関して非常に強いトコロ、というのは、(少なくとも、この blog を読まれている方々には) あえて記すまでもないとは思うけれども、どうやら、ココが最近 “Benchmark Your North American Social Marketing Efforts” というレポートを出したらしい。

Benchmark Your North American Social Marketing Efforts

もちろん、Forrester が出しているレポートなので、誰もが自由に読めるわけではなく、当然おカネを払うわけだが ($499 だって)、中身はすごーく面白そうだなぁ、というのを、この記事で知ったしだい (つまり、自身も買ってはいない…)。

Marketers Lack Social Budgets, But Investments Growing In 2014

どんなレポートなのか、その中身について、ざっくりと書かれているのだけれども、タイトルにもあるように、North America (特に U.S.) では、今、ソーシャル メディアって (マーケティング的に) どうよ? 的なハナシ。

たとえば「U.S. のソーシャル メディア担当者が、業務として行っているソーシャル メディア関連のタスクは平均で 7.5 ある」というような、いわゆる全般的なデータをはじめ、色々と現場の様子が垣間見えるモノもあったりする。

見てるとなんとなく「日本でも U.S. でも、あまり変わんないのね」的なモノを感じたり。たとえば「Twitter とか Facebook への投稿って、正直効果があるのか見えない、というか多分効果出てないのかもしれないけど、一応やってる (らしい)」とかね。どちらかと言うと、Twitter や Facebook 使うよりは、YouTube 使って動画コンテンツを増やしたりとか、”Branded Blog” を展開する方が、まだ結果に満足しているらしい。ちなみに、そういった “活用企業の満足度” として LinkedIn が結構高かったりするのは、やはり U.S. らしいという感じ。

あと興味深かった、というか「あー、やっぱり日本だけじゃなくて U.S. も変わらんよね」というハナシとして面白かったのが「回答企業の 28% が、”昨年 (2013 年) ソーシャル メディアに対して予算を取っていなかった”」というハナシ。ちなみに 55% の企業は予算を確保していたけれどもマーケティング予算の 10% 未満程度だそうで。まぁ、マーケティング予算の “10% も” ソーシャル メディアに対して確保している企業が日本にどんだけあるんだろう…、なんて思ったりもするけれど。

ただ、さすがに今年、もとい 2014 年は、どこの企業も多少は予算を確保するらしく、77% の企業が新規で予算を確保するなり、これまでの予算を増額させるなり、というコトをしているようで (ひょっとしたら、ただ「増やす (or 新しく確保する)」って言っているだけなのかもしれないけれども…)。

でも一方で、ソーシャル メディアに対する予算を対前年比マイナスにする企業もあったり。コレは、もしかしたら「やってみたけれども効果が出なかった」と見切りを付けた結果なのかもしれないし、あるいは単にマーケティング予算が下がった結果なのかもしれないけれども。あと “現状維持” というのも 2 割弱あったり。

まぁ、このあたり「カネ無くても、何とか出来るでしょ?」って言われて悶々としている担当者の姿が浮かぶようなハナシなのだけれども、コレも日本と U.S. であまり変わらないのかもしれないねぇ。

結局 5 年経っても変わってないわけで。

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ふと、徳力氏の書かれていた、この文章を読んで思ったコト。

タダで使い倒すソーシャルメディア:ソーシャルメディアの価値を生かすには、まずはマスメディアでできないことから

「タダで使い倒す」というフレーズについて、個人的には色々と思うトコロがあったりするのだけれども、今回は、そういうハナシではなくて…。

この文章をひと通り読ませていただいた後で思ったのは、「コレ、4 – 5 年くらい前から、あんまり、というか全然変わっていないよなぁ…」というコト。4 – 5 年前といえば、ようやくソーシャル メディアなるモノを使いはじめる企業がちらほらと出て来るようになった頃かな? 当時からずっと「いや、ソーシャル メディアってマスメディアと同じように考えてちゃ、何も上手くいかないから…」とか「せっかくヒトが何言ってるのか (少しは) わかる環境があるんだから、何言ってるかを見るくらいしてみようよ…」と、氏は語っていたっけ。自身も、全く同じように考えていたし、またあちこちで (時には一緒の場で) 能書き語っていたりもしていたっけねぇ…、というコトを思い出したわけで。

なんというか、もう、ホント、このくだりに尽きるよな…、という感じ。

ソーシャルメディアという言葉が日本のマーケティング業界で頻繁に使われるようになって、もう5年が経過しようとしているが、いまだにソーシャルメディア活用というと「公式アカウント」を開設し、維持し、ファンやフォロワーをマスメディア並みに増やすことを目指すことが目的だと勘違いしている人が多い。

さすがに、今は「公式アカウント」を開設した、という事実だけで、ソレがプレスリリースのネタになるというコトは無さそうだけれども (当時は、嬉々としてリリース出していた時代だったのよ。マジで)。でも、未だに「公式アカウント」を開設して、ソコで云々…、というのが目的になっているのは変わらなさそうで。

ソレこそ「中の人」がいて、一生懸命色々なネタを考えて…、という、いわゆる「中の人」の “チラシの裏” 状態になってたりね。あのアカウントとか、あのアカウントとか、あのアカウントとか…。

いや、ソレはソレで、こういう活動が重要だという企業もあるし、ソレ自体を否定はしないけれども、でもみんなが、そうせにゃいかんモノでもないだろうに…。なんか、Twitter という場が、企業の「中の人」の一発芸を披露する場みたいな感じになっているというのは否めない。もはや「爆笑レッドカーペット」状態。

でも実は、ソレはまだいい方だよなぁ、と改めて思ったりする。投稿内容決めたり、実際に投稿したり、事後にレポーティングしたりという、いわゆるアカウント運営における一連の作業を、何から何まで全部外部に丸投げしちゃってるケースも多かったりするしね。そして、丸投げした後は follower や fan の推移だったりとか、どれだけ mention あったのかとか、「いいね!」が、どんだけ増えたのかとか、そういう数字 (コレも自分で取った数字じゃなくて丸投げの過程で取らせてるコトが多いわけだけど) だけを見てたりする。

結局、こういうのって未だに変わっていないよなぁ、というのを改めて感じてしまったりするわけで。いや、むしろ今の方が、5 年くらい前とは違って、こういった「丸投げ」を請け負うコトができる vendor や agency が増えているし、増えちゃった挙句に、価格がどんどん下がっている傾向にあるくらいなので、こういう運営しているトコロって、想像以上に多くなっているんじゃないかなぁと。

だって、それこそ「中の人」と「一個人」の境目を、あえて曖昧にするかの如く、いつでもソーシャル メディアに向き合っている状態を作らないコトには、こういうのってしんどさばかりが際立ってしまうし。

いや、もちろん、こういうのを闇雲に否定するわけではないのです。実際アカウント運営ってものすごく手間が掛かるわけで。正直、それくらい手間掛けないと、多分きちんとパフォーマンスは出ないと思うのです。ソレをおカネで解決するというのは、ビジネスとしてスマートなやり方だと思うし、請け負うコトができる vendor や agency が増えるのは、むしろ良いコトだとも思うわけで。

ただ、ソレはもちろん、ソーシャル メディアの特性を十分に理解しているというコト。そして、自分の企業のマーケティング戦略において、ソーシャル メディアを適切にポジショニングできているか、というコト。そして、その上で目的がきちんと伴っているというコトが大前提になってくるのだけれども。

その辺を全くすっ飛ばして、

[情報を広めたい] → [でもカネが無い] → [とりあえずソーシャル] → [後はよろしく]

とか、

[一人でも多くの顧客とつながりたい] → [やっぱりソーシャルだよね] → [後はよろしく]

とかだと、そりゃ KPI だって follower や fan の数くらいにしかならないわけで。

なんというか、ここ 4 – 5 年ほど、結局、このハナシがグルグルと色々なカタチで飛び交っていつつも、現状は何も変わっていないんだなぁ…、というのをあらためて感じた次第。

いや、別に変わらなくったっていいのかもしれないけど、ソレじゃぁ、いつまで経っても “デジタル マーケティング (ホントは、この言い方も好きじゃないけど)” やってるヒトの環境は変わらないと思うわけで。ソレこそ、シゴトの中身もそうだし、ポジションもそうだし…。

というコトを、ふと思ったゴールデンウィーク。たまに休むと、色々と考え事をしてしまうのです。