もう一つの Pinterest のハナシから考える platformer としての agency

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毎週 ITPro にコラムを書かせて頂いて 2 年半あまり。週に 1 回のコラムで書くハナシは、ココではあまり書くつもりは無かったのだけれども、ちょっと “番外編” というか、+α 的なモノとして。

今週、ITPro で、こんなコラムを書いてみた。

SNSで始まった「マーケティング基盤」への進化

ココで言及しているのは “Publicis と Facebook のハナシ” と “Pinterest のハナシ” 。ちなみに、Pinterest のハナシと言っても、日本で、どうこう言われてるハナシじゃなくって。

ちなみに Pinterest 周りで、日本で今語られているハナシに関しては、正直あんまり興味が無いというか、今後、それほど大きく何かを生み出すようなコトにはならんのではないかなぁ…、と思っていたりするわけで (あくまでも、個人の意見だけれども)。実際のトコロ、日本に関しては「事業拡大のためのコンサル」、「(Pinterest を) 使ってもらうための啓発活動や PR 活動」、「広告主や媒体社に対する活用提案」とか、そういう活動が出て来るというコトらしいけれども、ソレって Facebook でも同じようなコトがあったのを思い出すわけで。

何よりも、日本で今後、どういう展開になるのか、とか、そもそも Pinterest 自体、日本で積極的に使われるようになるのか、というハナシはさておき、個人的には Pinterest 関連でインパクトがあるハナシといえば、コレだと思っている。

Pinterest Rolls Out A New “Business Insights” API To Select Marketing Technology Companies

日本語訳が出ていないので、是非英語で読んでいただきたいのだけれども。要は、Pinterest で使える “Pinterest Analytics” のようなコトができる (というか、多分まるで同じ情報を拾える) “Business Insights” という API を、一部の Marketing Technology Company に対して使えるようにした、というハナシ。

ただでさえ Pinterest って、API の公開に関しては慎重なイメージがあっただけに、コレは結構大きなハナシじゃないかなぁと思うわけで。だって自分の Account や Board のパフォーマンスを分析できるって、少なくとも企業がマーケティング的な活用する上では must なモノだし。しかも、3rd. Party 製のツールに Pinterest Analytics の機能が実装されるというコトは、例えば Pinterest と Twitter と Facebook のパフォーマンスを並べたり掛け合わせたりしながら分析できるような機能が、どこかからリリースされちゃうんじゃないの? というコトまで考えられちゃう。こうするコトで、いわゆる Analytics 周りを充実させるというコトは、今後は広告にかなーり大きくシフトしてくるコトになるんだろうなぁ、と思う。こういうシフトを drastic にできるのが、いわゆる platformer の強みなのかもね。

こういう動きが出てくると、ユーザー数がそれなりにあれば、結構面白いかもなぁ、と思うわけで。実際、U.S. とかだと、コレはかなーり大きいと思う。ただでさえ、結構なユーザーがいて、利用している企業もたくさんあるし。もちろん日本は “ユーザー数がもっと伸びてくれれば…” というハナシになると思うのだけれども、それこそ、ソコは「事業拡大のためのコンサル」とか「啓発活動や PR 活動」に期待しようというコトなのかもしれない (いや、ホントに期待しているのよ)。

で、こういったハナシを考えながら “Publicis と Facebook のハナシ” を考えると、コレもすごくインパクトあるんじゃないかなぁ、と思えてくるわけで。今回のハナシで Publicis は “Facebook のユーザーデータにアクセスできる” とか “Instagram 上の広告 product 製作支援目的で Facebook の dev と直接コンタクトできる” というコトができるといわれている。コレってつまり、agency が platformer の一部になるというコトを意味するわけで。

で、Publicis の何がすごいかって、 “SNS × 広告” をきちんと monetize するために、自分が platformer (というか、その一部) になるというコトを選んだという点。実際、コレで得られるイニシアチブはすごく大きいと思う。これまでだったら、Agency として、色々な活用の方法を提案しつつ、広告主に「もっと使ってよ」と働きかけたりしていたんだろうけど、ソレよりも platformer として動いた方がいいという判断なんだろうね。こういう動きを見ていると、改めて “枠売り” の発想じゃあ、もう、しょうがないんだろうなぁと思うわけで。

こうやって見ると、海外の Agency の動きって、drastic だよなぁ、というのをひしひし感じるのだけれども、そういえば、この一連のハナシって、あんまり日本の業界内では語られてなかったかもなぁ、と思ってもいて。この微妙な温度感の違いが、少しだけ気になるのです。

ソーシャルログインって使われているようで意外に使われていないかもしれないハナシ (U.S.のハナシ)

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U.S. のハナシ。SNS 等の ID、パスワードを使って他のサイトの認証まで行う仕組みであるソーシャル ログイン。実は、コレがあんまり使われていないらしいというハナシ。利用者じゃなく、サイト運営側で。

Users Receptive To Social Logins, Marketers Slow To Adopt Them

元ネタは、最近発表されたばっかりの Forrester Research のレポート。

Brief: Use Social Login For More Than Just Fast Registration

例によって、有償のレポートなので、コレについて書かれた別な記事を読んで…、というハナシになってしまうのだけれども、要点をピックアップすると、こんな感じ。

Some studies, in fact, show that over half of the 90% of consumers who encounter social logins use them to access various Web sites and services.

つまり、消費者の 90% はソーシャル ログインが使えるサイトに接触したコトがあって、そのうち半分以上が、そのソーシャル ログイン機能を使っている、という感じ。

ところが、一方で企業、というかサイト運営側の方では、実はあまりソーシャル ログインを活用していない、というか実装していなかったりするらしい。

Only 17% of the digital marketers we surveyed currently offer social login on their Web sites

だそうで…。つまり、調査してみたら、自分たちの運営しているサイトにソーシャル ログインを実装している、と答えたデジタルマーケターは、17% しかいなかったと。さらに、

Over half have no plans to use social login.

というコトで、半数以上は、現時点で計画していない、という状況らしい。

で、コレに対して、この調査をまとめたアナリストの Kim Celestre サンは、

shared skepticism of social login’s value to a broader social marketing strategy

つまり “ソーシャル ログインの value に対して懐疑的な見方が広がっている” と指摘してたりする。

確かに諸手を挙げて賛成、というわけにはいかないと思うのだけれども、ソーシャル ログインって、上手く使えば、すごく役に立つのに、と思っていたりする。実際、この Kim Celestre サンも、

“Digital marketers need to look beyond the obvious benefits of social login as just a fast registration tool,” Celestre said. “Rather, they should think about social login as a way to tap into individuals’ rich social profile data that enables personalization of content and marketing campaigns.”

上記のように、単に (ユーザーの) 登録プロセスを簡易化させるというメリットだけではなく、もっと進んだ活用を見据えるべきだというふうに指摘していたりする (実際、簡易化だけでもすごくメリットはあると思うのよね。少なくとも ID/Password を忘れたコトで離脱してしまうユーザーの率を低くするコトはできるだろうし)。

実際、上記の quote に言及されているように、ソーシャル ログイン経由で登録したユーザーの (SNS 上に登録してある) プロフィールやデータを活かして、コンテンツやメッセージのパーソナライズをするというコトができるようになってくるわけだし。そういう仕組みだって、既に色々とあったりするわけで。

Digital Marketing 系のモノとか、特に、そうだと思うのだけれども、ツールとか仕組みって、機能そのものもさることながら “どうやって活用するか” という、いわばセンス的なモノがすごく問われてくるなぁ、と改めて思うのです。当たり前のコトなのだけれども、考えれば考えるほど、使いこなせるわけで。

男性と女性でSNSやモバイルの使い方が違うというのを表したインフォグラフィック

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なんか、気付いたら、また infographics のハナシになってしまったのだけれども、ついでに、こんなのを見付けた。

How Men and Women Use Mobile and Social Media Differently (Infographic)

男性と女性で、SNS への関わり方とか、モバイル (スマホとか) の使い方って、どう違うのか、というのを表してみたモノらしい。一応、元になっている情報が Pew Research Center のInternet Project Survey 2013 と、Nielsen Global Survey 2013 と、同じく Nielsen の Q4 2013 Cross-Platform Report と、ExactTarget の 2014 Mobile Behavior Report だっていうから、多分、ソレほど胡散臭い、というか内容的に怪しいモノじゃぁないと思うのだけれども。

男性と女性で、SNS を使っている理由に、どんな違いがあるのか、とか、そういうデータはもちろんのこと、 “Online Brand Interaction” という部分が結構面白かったり。

たとえば「クーポン等の QR Code をスキャンするのは、どちらかと言うと男性の方が多い」とか。あと「女性の方が、企業 (ブランド) のページのファンになったり、アカウントを follow する傾向にある」とか、でも「ソーシャル メディア上の広告や、モバイルのテキスト広告などには反応しづらい」とか、そういうのがまとまっていたりする。

まぁ、個人的には「そんなの、男性でも女性でも、あまり関係ないんじゃないかなぁ…」と思っていたりもするし、よく見ると「ふーん…」となるような感じのデータばかりかもしれないけれども、ちょっとしたハナシのネタ程度にはいいかもしれないと思うわけで。

イギリスだと、テレビ観ながらSNSやるヒトは、それほど多くないらしいというハナシ。

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ちょこちょこと調べ物をしていたら、面白いデータが目に入ってきた。なんでも、U.K. のネットリサーチ会社の YouGov が行った調査らしいのだけれども、 “Connected Devices 2014″ というのがあるらしい。

で、この中で「テレビを観ている時に SNS を使っているか?」という質問があって、ソレに対して “Yes” と回答したユーザーの割合は、全体の 27%。3 割満たないという結果が出たらしい。年齢層で見ても、一番 “Yes” の比率が高かった 16 〜 24 歳で、42% と半分未満。25 〜 39 歳で 37%。あとは年齢が上がるにつれ、どんどん “Yes” の比率が下がっていくという感じ。

で、もう一つ、コレに似たような調査を Harris Interactive が U.K. のユーザーを対象に行なっている。こちらは Twitter に関して。YouGov の調査は「テレビを観ている時に SNS を使っているか?」という質問だったけれど、Harris Interactive の方は「テレビを観ていて、その内容をツイートするか?」という質問だったりする。コレに対して “Every time” 、 “Regularly” 、 “Now and again” 、そして “Never” の、どれに当てはまるか、というモノなのだけれども、 “Never” と答えたユーザーが全体の 70% いたらしい。 “Now and again” で 21%。要は、テレビを観ながら、そのテレビの内容を頻繁にツイートするユーザーは、ごくごく少数派らしい、という結論でまとめられている。

まぁ、たしかに、単純に、この 2 つの調査結果を、そのまんま合わせたら「U.K. の SNS ユーザーは、テレビを観ている時に、あんまり SNS はやらないらしい。ましてや Twitter で、番組内容の Tweet するヒトなんて、ほとんどいないらしい」という感じに見えるよねぇ。実際には、この 2 つの調査結果って、別に同じヒトを対象にしているわけではないし、調査時期も微妙に違うので、なんとも言えないけれども。

で、仮に U.K. が、そういう感じだったとして、次に気になるのは「じゃぁ、他の国だと、どうなるんだろうね?」というハナシ。特に日本とか、どうなんだろ。よく「テレビと Twitter の相性はいい」って言われていたりもするけれども、そのへん、ホントのトコロ、どうなんだろ? と疑問に思ってしまったりもするわけで。

ちょっぴり気になるテーマなのでした。

 

今、LinkedIn が、どんな使われ方をしているのかがわかるインフォグラフィック

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みんな LinkedIn って、どう使ってるの的な infographics があった。

How People Use LinkedIn [Infographic]

まぁ、日本でもソーシャル メディア関連で「(自称) ××××の達人」的なヒトっているじゃない? 多分、そんな感じのヒトがまとめているように思えるのだけれども、データとしては、それなりに面白い。

で、コレを見ていると、LinkedIn って、日本で思っている以上に U.S. とかだとかなり使われているんだなぁ、という印象。

Connection が 500 から 999 と答えているユーザーが全体の 25.2% と最も多く、Connection 100 人未満のユーザーは、全体の 13% 程度。1 〜 9 個の group に入ってるヒトが、全体の 33.1%。10 〜 19 個でも23.6% いる。

面白かったのが、 “Which of the following LinkedIn features have you found to be helpful?” という質問に対して、最も多かった回答が “Who’s viewed your profile” で、75.7% もいるというモノ。やっぱり、みんな気になるんだねぇ…(自分も、ヒトのコト言えないけど…)。

という感じで、色々と (U.S. 中心だと思うけれども) LinkedIn が、どんな使われ方をしているのかを、手っ取り早く見るコトができるモノなので、それなりに役立つかも。

2018年、アメリカではソーシャルメディア広告は1兆円市場になるというハナシ。

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以前書いた、下記のエントリーに関連するモノになってくるような感じだけれども。

そろそろマジメにソーシャル メディアを Paid で使うモノとして考えた方がいいんじゃないかと思う今日このごろ。

いかん…、タイトルなんだか文なんだか、よくわからない状態になってしまった (ちなみに、コレはタイトルです)。

どうやら U.S. では、ソーシャル メディア広告の売上高が、2018 年には 150 億ドルに達し、2013 年当時の、約 3 倍の規模になるらしい、と BIA/Kelsey が予測しているというハナシ。

Social Media Ad Revs Forecast To Hit $15B By 2018

150 億ドルってコトは、1 兆円超えちゃうんだね。ソーシャル メディアの “広告” だけで、1 兆円以上のおカネが年間で動く、というコトを考えると、あらためてすごいなぁ、と感じるわけで。ちなみに “social display ad” 、つまりソーシャル メディア上のディスプレイ広告が、33 億ドル (2013 年) から56 億ドル (2018 年) くらいに増加するといわれている。Compound Annual Growth Rate (CAGR)、いわゆる年平均成長率で 11% の伸びだそうな。

で、もっと大きな伸びを見せるコトになるのが “native social ad” らしい。こっちが 18 億ドル (2013 年) から 94 億ドル (2018 年)。CAGR は 38.6% だというから、凄まじい伸びなわけで。もう、これからはソーシャル メディア広告って、いわゆる native ad が中心になってくるんだろうね。ちなみに、この native social ad の売上高が、social display ad の売上高を上回るといわれているのが 2015 年。どうやら来年のコトらしい。

この native social ad の成長を牽引していくだろうといわれているのが Facebook と Twitter。つまり News Feed 広告と、Promoted Tweet が、今後非常に増えていくというコトを意味している。ひょっとしたら、来年や再来年あたり、News Feed や Timeline が企業の広告ばかりになってくるのかもしれない。いや、さすがに、そのへんはコントロールするだろうし、広告まみれになるコトは無いか…。でも、企業がソーシャル メディア、特に Facebook や Twitter を使ってコミュニケーション活動を展開していくにあたって、 “広告” という要素を含めて全体設計を考える、というコトが不可避なモノになっていくのは確実なんだろうな、と思うわけで。

ソーシャル メディアって、コレまでは、どちらかと言うとカネが無くても (カネを掛けなくても)、ある程度の効果って見出だせていたし、むしろ、ローコストで高いパフォーマンスを出すためには、どうすればいいのか? といったハナシがずっと繰り広げられていたという感じだったような気がする。そう、よくソーシャル メディアが公園に例えられてて、その公園には、色々なヒトがいて、それぞれ思い思いのコトをやってて、んで企業が、ソコで何かをするためには、まず「その空間にまぜてもらう」という意識で、広告的な要素を排除して…、云々、といった感じのハナシ。

なんか、そういうのも、もう方法論として古くなる、というか、あんまり通用しなくなる時が来るのかもしれないなぁ…、というのを漠然と考えていたりする。だって当時と比べると、ソーシャルメディアって公園どころか街、いや、ソレ以上の規模になってしまったような気がするし、その中に “まぜてもらう” 感じで、広告色を抜きにして細々とコミュニケーションしてたところで、 “街の片隅で油売ってパフォーマンスして、ちょっと周囲にウケた” くらいのイメージでしかないんじゃないかと思ったりもするわけで。

だったら、きちんと広告展開させた方が、よっぽど効率も良いし結果だって得られるかもしれない。そう考えると、ホントに、コミュニケーションの全体設計をしていく際、ソーシャル メディアは、いっそ “広告プラットフォーム” として位置付けて考えた方が、まだいいと思うわけで。ソレは決して “良い” とか “悪い” というようなハナシではなく、 “アプローチの仕方を根本から考え直さなくてはいけない” というだけのコト。

そうなると、多分、よりシビアにリターンが求められるコトになってくるだろうし、ソーシャル メディアを用いる施策の KPI の立て方なんかも変わってくるコトになるかもね。より conversion をきちんと追い求めるというような動きになってくるかもしれないし、 “engagement” という語であやふやなモノにして…、というごまかしも通用しなくなるかもしれない。

で、そうなったら “ソーシャル メディア担当者” とか、実際現場に携わるヒトたちも、その分結果に対して commit しなくちゃいけないコトになったりするだろうし。仮に、ホントに、そういう流れになったら、お払い箱になる “ソーシャル メディア担当者” も少なからず出て来るんじゃないのかなぁ…、という、余計な心配をしたりして。

なんてコトを色々と考えたりするのだけれども、いずれにせよ、今後は “広告プラットフォーム” として割り切って考えた方が、きちんとコミュニケーション設計できるんじゃないかなぁと。

まぁ、それだけヒトが増えたってコトだろうし、ソレに伴って、ソコで動く (動こうとする) 企業も、比例して増えたってコトなんだろうね。

インフォグラフィックとビジュアルジャーナリズム

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イギリスの BBC が、毎日 infographics を作って、ソーシャル メディア上で share するというハナシ。

BBC to launch daily infographics shared on social media

5/19 から毎日、マジメなニュースなども含めて、幅広いテーマで 2 つの infographics を作って、ソレをまず Twitter や Pinterest で share して、で、一週間分をまとめて BBC の web サイトで紹介するというようなコトをするらしい。こういうトコロできちんと Pinterest を使っていくあたり “きちんとコミュニケーション設計ができているよなぁ…” と思うわけで。

コレを考えたのは、BBC News の “editor of visual journalism” な方らしい。もともと、(BBC のサイトを訪れる) たくさんのモバイル経由のユーザーのために、今までの traditional な platform と同じようなコトはできないか…、というコトで考えたみたいで。

で、なんで infographic かというと、こういうユーザー層へのアプローチに際して出て来る 3 つの課題に応えられるからだというコトらしい。その 3 つの課題が、

  1. Distinctiveness (独自性)
  2. A modern and lively way to treat news stories (ニュースを伝える上での鮮烈かつ現代的なアプローチ)
  3. An aid to understanding (わかりやすさ)

というモノ。

“ビジュアル ジャーナリズム” ってコトバ自体、それほど、あちこちでたくさん語られていないようなイメージがあるし、このコトバから想起されるのって、どうしても写真や映像になっちゃいがちな感じもすると思うのだけれども、コレってまさに “ビジュアル ジャーナリズム” だよね、と思ったしだい。

結構、BBC の “visual journalism” って色々なコトをやっているようで、日本でも紹介されてた “The secret life of the cat” も手掛けてる。

飼い主がいない時のネコの行動を24時間密着追跡するとこんな感じになる

こうやって見ると、BBC に限らず、海外のテレビ局って、ものすごくソーシャル メディア含めて、ネットの使い方が上手だなぁ、というのを改めて感じるわけで。そして、合わせて “日本でも、もっと色々と考えられるんじゃないのかなぁ…?” と思ったり。

ほとんどの消費者は、ソーシャルメディア上で、企業のマーケターが考える通りの反応をしていないというハナシ。

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ちょっと前に、ANA (Association of National Advertisers = 全米広告主協会の方ね) が出した、ソーシャル メディアに関しての調査が結構面白かった。

Infographics: 2014 Social Media Engagement Survey

この調査データ自体は、ANA の会員社限定での公開になっているのだけれども、Infographics の一部が一般にも公開されているので、ソレを見てみるだけでもいいかもしれない。

コレは、今年の 1 〜 2 月にかけて、ANA が会員企業のマーケター 91 人、そして U.S. 国内の約 1,000 人の消費者を対象に、特にソーシャル メディア周りに関して、あれこれと調査を行った結果をまとめたモノ。 (一般公開されている Infographics には書かれていないけれども) よく読むと、調査に回答した会員企業のマーケターの平均業務経験年数は約 14 年となっているから、あまり若手はいないのかも。さらに全体の 60% 以上は部長職以上だというから、ひょっとしたらあんまり現場に出ていないヒトの回答かもしれないけれども。

で、この Infographics の一番目は、要は企業が、どんなソーシャル メディア アカウントを持っているかというモノ。こうやって見ると、やっぱり Facebook が一番多く、続いて Twitter。そして YouTube がきて、LinkedIn が続くという、ある程度予想された流れ。なんだかんだで LinkedIn って結構使われている (とはいえ、ユーザー数の伸びに鈍化が見られ、株価を下げているというのは、前のエントリーにもあったりするのだけれども)。

まぁ、このあたりだけだったら、どこにでも見られる普通のレポートっぽいのだけれども、面白いのは、企業のマーケターが考えているコトと、消費者が考えているコトのギャップが見え隠れする部分。例えば、2 番目の “Fun & Games Infographic” というのを見ると、よくわかる。

コレ、86% の企業が、自分たちは “Fun & Interesting Content” を投稿していると言っているのだけれども、実際に消費者側からしてみれば、”Fun & Interesting Content” で、企業とつながっている (つながっていようとしている) と考えているヒトは 36% くらいしかいないというコト。ひょっとしたら、”軟式アカウント” 的な感じで、一生懸命ユーザーとコミュニケーションを取っていても、ソレで本当につながっているユーザーは自分たちが思っているよりもずっと少ないのかもしれない、なんてコトを思ってしまうわけで。

じゃぁ、実際のトコロ、消費者は一体何を求めているのかというと、一番多いのが “Send coupons/free products” という一番わかりやすい回答。ちなみに 70% くらい。あとは、”Have contests/requests” とか、そういう感じ。なんというか、”そのまんまじゃん” という感じ。

あとは企業のマーケター側の 72% が “their social audience is more likely to buy”、つまりソーシャル メディア上でつながっているユーザーは、よりモノを買ってくれる (ハズだ)、と考えているのだけれども、実際消費者側から見ると、ソレは 34% 程度だったりするとか。

まぁ、おそらく企業のマーケター側にいらっしゃる方々も、いざ自分が消費者側になったら、同じようなコトを考えるのかもしれない…、とは思うのだけれども、実際施策などに落とし込むと、なかなか上手くいかないのかも (もちろん、自分にも思い当たるコトは多々あるわけで…)。 時々、こういうレポートで、現実を直視する、というのもいいのかもしれないね。

成長ペースが鈍化して、これから真価が問われるソーシャルな企業たち (U.S. のハナシ)

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「イケイケだった 2013 年とは打って変わって、2014 年は怯えながら過ごすコトになるだろう」と、ソーシャル メディア関連企業に対する投資家たちが言われているというハナシ。

Wall Street Skeptical About Social Media Stocks

この記事で取り上げられていたのが、Twitter / Facebook / LinkedIn の 3 社。で、Twitter は昨年 12 月から。Facebook は今年 3 月から。そして LinkedIn が昨年 9 月から。3 社とも、それぞれ株価を下げているというコトらしい。

で、特に Twitter に関しては、(ちょうど日本ではゴールデンウィークが絡むタイミングだったのだけれども) つい先日、2014 年の 1 – 3 月期の決算で、売上高が$250 million (2.5 億 USD だから 250 億円ちょいか) に達し、この数字が前年同期の 2 倍以上だという発表が出たというのに株価自体は下がっているというコトで。コレについては、日本でもある程度報道されているみたいね。

米ツイッター、売上高2.2倍 成長ペースは鈍化 1~3月

普通なら、これだけいいハナシが出てれば、株価は上がるハズなのに、なんで下がってしまうのか、というのは、上記にリンクした日経の記事にも記されているのだけれども “ユーザー数の伸びが鈍化している” というのが結構大きな理由としてあるらしい。あと、ユーザー数だけではなく、いわゆるアクティブ率も伸び悩んでいる、という点も結構影響しているのではないか、という感じで書かれている (MediaPost の方の記事ね)。

そして、Twitter と LinkedIn に関しては、長期スパンで見た時の収益性が懐疑的なモノだというのもあるらしい。Facebook に関しては、この前の F8 で、”Audience Network” を発表したりと、まだ今後のマネタイズの可能性が色々と考えられるという感じで見られているというコトで、まだ良いらしい。あと、今はちょっと株価は下がっている状況にあるものの、LinkedIn は強いビジネスモデルがあるので、今後の展開によっては、また右肩上がりな動きを見せるかもしれない、とアナリストは語っているそうな。

いずれにせよ、こういった巨大な SNS を運営している企業の動きが注目されるコトは間違いないわけで。こういった企業が、これから先展開させていくであろうビジネスだったり、あるいは、その拡げ方は、色々な意味でかなり注目されるかも、と思っている。なぜなら、ソレはおそらく、ソーシャル メディアを、いわゆる “ブーム” として終わらせるのか、そうじゃないのかを決めていくようなモノになっていくのかもしれないなぁ、と、漠然とではあるものの思うわけで。

日本も U.S. もあんまり変わらないような気がする、マーケティング活動におけるソーシャル メディアの立場というか位置付け

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Forrester Research といえば、U.S. の独立系の tech な調査会社であり、いわゆるソーシャル系をはじめ、デジタル マーケティングに関して非常に強いトコロ、というのは、(少なくとも、この blog を読まれている方々には) あえて記すまでもないとは思うけれども、どうやら、ココが最近 “Benchmark Your North American Social Marketing Efforts” というレポートを出したらしい。

Benchmark Your North American Social Marketing Efforts

もちろん、Forrester が出しているレポートなので、誰もが自由に読めるわけではなく、当然おカネを払うわけだが ($499 だって)、中身はすごーく面白そうだなぁ、というのを、この記事で知ったしだい (つまり、自身も買ってはいない…)。

Marketers Lack Social Budgets, But Investments Growing In 2014

どんなレポートなのか、その中身について、ざっくりと書かれているのだけれども、タイトルにもあるように、North America (特に U.S.) では、今、ソーシャル メディアって (マーケティング的に) どうよ? 的なハナシ。

たとえば「U.S. のソーシャル メディア担当者が、業務として行っているソーシャル メディア関連のタスクは平均で 7.5 ある」というような、いわゆる全般的なデータをはじめ、色々と現場の様子が垣間見えるモノもあったりする。

見てるとなんとなく「日本でも U.S. でも、あまり変わんないのね」的なモノを感じたり。たとえば「Twitter とか Facebook への投稿って、正直効果があるのか見えない、というか多分効果出てないのかもしれないけど、一応やってる (らしい)」とかね。どちらかと言うと、Twitter や Facebook 使うよりは、YouTube 使って動画コンテンツを増やしたりとか、”Branded Blog” を展開する方が、まだ結果に満足しているらしい。ちなみに、そういった “活用企業の満足度” として LinkedIn が結構高かったりするのは、やはり U.S. らしいという感じ。

あと興味深かった、というか「あー、やっぱり日本だけじゃなくて U.S. も変わらんよね」というハナシとして面白かったのが「回答企業の 28% が、”昨年 (2013 年) ソーシャル メディアに対して予算を取っていなかった”」というハナシ。ちなみに 55% の企業は予算を確保していたけれどもマーケティング予算の 10% 未満程度だそうで。まぁ、マーケティング予算の “10% も” ソーシャル メディアに対して確保している企業が日本にどんだけあるんだろう…、なんて思ったりもするけれど。

ただ、さすがに今年、もとい 2014 年は、どこの企業も多少は予算を確保するらしく、77% の企業が新規で予算を確保するなり、これまでの予算を増額させるなり、というコトをしているようで (ひょっとしたら、ただ「増やす (or 新しく確保する)」って言っているだけなのかもしれないけれども…)。

でも一方で、ソーシャル メディアに対する予算を対前年比マイナスにする企業もあったり。コレは、もしかしたら「やってみたけれども効果が出なかった」と見切りを付けた結果なのかもしれないし、あるいは単にマーケティング予算が下がった結果なのかもしれないけれども。あと “現状維持” というのも 2 割弱あったり。

まぁ、このあたり「カネ無くても、何とか出来るでしょ?」って言われて悶々としている担当者の姿が浮かぶようなハナシなのだけれども、コレも日本と U.S. であまり変わらないのかもしれないねぇ。