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U.S. の年末商戦をさらに前倒しさせちゃうかもしれない Amazon Prime Day

そういえば、先日 eMarketer に、面白いレポートが出ていて。

“Amazon Prime Day 2019”

要は、それだけ、Amazon Prime Day が、現在の消費者の購買行動に対して、大きな影響を与えている、というハナシなんだけど。このレポートのサブタイトルをみると、どれだけインパクトが大きいが、よくわかるかもしれない。

Black Friday in July and the Kickoff to Back-to-School Shopping

Amazon Prime Day 2019 (eMarketer)

もはや「7 月の Black Friday」って言われるくらいなわけで。さらに「Back-to-School Shopping の始まり」とも位置付けられているらしい。

で、これって、実は U.S. 企業のマーケティング的には、結構大きな変化になるのです。簡単に言うと「Black Friday を中心とした “Cyber Week” の位置付けが、根本的に変わってしまった」という感じ。

何年か前までは、U.S. の小売企業は、Cyber Week の、約 1 週間で、どれだけがっつり売上を上げるかが問われていたわけです。そりゃ、年間売上の、かなりの割合を一気に稼ぐことが出来る期間になるわけだから当然なのだけれども。

ところが、消費者の購買活動が EC にシフトするにつれて、これが、どんどん前倒しになってきたわけで。実際、Cyber Week が始まる Thanksgiving Day よりも早く「年末の買い物」を始める消費者は、もう U.S. 全体の半分くらいになっているはず。早ければ 8 月あたりから、徐々に年末の買い物を始める人も出てくるくらい。

なので、U.S. の小売企業は、大体 8 月下旬くらいから始まる Back-to-School Shopping あたりから、徐々に年末商戦の準備をし始めるようになってきているのです。例えば、Cyber Week に向けて、顧客のプロファイルを少しでも多く集めようとしたり、(AI 等に学習をさせて) レコメンデーションの精度を上げたり、SEO / SEM のキーワードのチューニングを始めたり。

で、U.S. は、カレンダー的に、8 月下旬以降、Cyber Week あたりまで、EC での購買が盛んになるタイミングが、大体 1 ヵ月に 1 回くらいの頻度で訪れるようになっていて。8 月下旬から 9 月上旬にかけての Back-to-School、10 月アタマ頃の Columbus Day、その後、10 月下旬の Halloween、そして 11 月下旬の Thanksgiving でピークを迎え、そのまま 12 月 25 日のクリスマスへと続くという感じ。

つまり、いまや U.S. の小売企業における「年末商戦」とは、単に Cyber Week 周辺の 1 〜 2 週間で、まとめて売上を刈り取るということではなく、8 月下旬から 12 月下旬にかけて、顧客一人あたりの売上を最大化させる中期的活動になっちゃっているわけで。

で、Amazon Prime Day というのは、8 月下旬の Back-to-School から始まる「年末商戦」を、さらに前倒しにさせるような存在になりかねないわけです。そうなると、もう U.S. の小売企業は「半年かけて年末商戦を戦う」といった状況に置かれてしまうのですね。もはや「年末」と言っていいのかってくらい。

そういう意味で、Amazon Prime Day って、だいぶ消費者の購買行動を変えちゃったし、合わせてマーケティングのやり方まで変えてしまったと思うのです。

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