もう一つの Pinterest のハナシから考える platformer としての agency

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毎週 ITPro にコラムを書かせて頂いて 2 年半あまり。週に 1 回のコラムで書くハナシは、ココではあまり書くつもりは無かったのだけれども、ちょっと “番外編” というか、+α 的なモノとして。

今週、ITPro で、こんなコラムを書いてみた。

SNSで始まった「マーケティング基盤」への進化

ココで言及しているのは “Publicis と Facebook のハナシ” と “Pinterest のハナシ” 。ちなみに、Pinterest のハナシと言っても、日本で、どうこう言われてるハナシじゃなくって。

ちなみに Pinterest 周りで、日本で今語られているハナシに関しては、正直あんまり興味が無いというか、今後、それほど大きく何かを生み出すようなコトにはならんのではないかなぁ…、と思っていたりするわけで (あくまでも、個人の意見だけれども)。実際のトコロ、日本に関しては「事業拡大のためのコンサル」、「(Pinterest を) 使ってもらうための啓発活動や PR 活動」、「広告主や媒体社に対する活用提案」とか、そういう活動が出て来るというコトらしいけれども、ソレって Facebook でも同じようなコトがあったのを思い出すわけで。

何よりも、日本で今後、どういう展開になるのか、とか、そもそも Pinterest 自体、日本で積極的に使われるようになるのか、というハナシはさておき、個人的には Pinterest 関連でインパクトがあるハナシといえば、コレだと思っている。

Pinterest Rolls Out A New “Business Insights” API To Select Marketing Technology Companies

日本語訳が出ていないので、是非英語で読んでいただきたいのだけれども。要は、Pinterest で使える “Pinterest Analytics” のようなコトができる (というか、多分まるで同じ情報を拾える) “Business Insights” という API を、一部の Marketing Technology Company に対して使えるようにした、というハナシ。

ただでさえ Pinterest って、API の公開に関しては慎重なイメージがあっただけに、コレは結構大きなハナシじゃないかなぁと思うわけで。だって自分の Account や Board のパフォーマンスを分析できるって、少なくとも企業がマーケティング的な活用する上では must なモノだし。しかも、3rd. Party 製のツールに Pinterest Analytics の機能が実装されるというコトは、例えば Pinterest と Twitter と Facebook のパフォーマンスを並べたり掛け合わせたりしながら分析できるような機能が、どこかからリリースされちゃうんじゃないの? というコトまで考えられちゃう。こうするコトで、いわゆる Analytics 周りを充実させるというコトは、今後は広告にかなーり大きくシフトしてくるコトになるんだろうなぁ、と思う。こういうシフトを drastic にできるのが、いわゆる platformer の強みなのかもね。

こういう動きが出てくると、ユーザー数がそれなりにあれば、結構面白いかもなぁ、と思うわけで。実際、U.S. とかだと、コレはかなーり大きいと思う。ただでさえ、結構なユーザーがいて、利用している企業もたくさんあるし。もちろん日本は “ユーザー数がもっと伸びてくれれば…” というハナシになると思うのだけれども、それこそ、ソコは「事業拡大のためのコンサル」とか「啓発活動や PR 活動」に期待しようというコトなのかもしれない (いや、ホントに期待しているのよ)。

で、こういったハナシを考えながら “Publicis と Facebook のハナシ” を考えると、コレもすごくインパクトあるんじゃないかなぁ、と思えてくるわけで。今回のハナシで Publicis は “Facebook のユーザーデータにアクセスできる” とか “Instagram 上の広告 product 製作支援目的で Facebook の dev と直接コンタクトできる” というコトができるといわれている。コレってつまり、agency が platformer の一部になるというコトを意味するわけで。

で、Publicis の何がすごいかって、 “SNS × 広告” をきちんと monetize するために、自分が platformer (というか、その一部) になるというコトを選んだという点。実際、コレで得られるイニシアチブはすごく大きいと思う。これまでだったら、Agency として、色々な活用の方法を提案しつつ、広告主に「もっと使ってよ」と働きかけたりしていたんだろうけど、ソレよりも platformer として動いた方がいいという判断なんだろうね。こういう動きを見ていると、改めて “枠売り” の発想じゃあ、もう、しょうがないんだろうなぁと思うわけで。

こうやって見ると、海外の Agency の動きって、drastic だよなぁ、というのをひしひし感じるのだけれども、そういえば、この一連のハナシって、あんまり日本の業界内では語られてなかったかもなぁ、と思ってもいて。この微妙な温度感の違いが、少しだけ気になるのです。