ほとんどの消費者は、ソーシャルメディア上で、企業のマーケターが考える通りの反応をしていないというハナシ。

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ちょっと前に、ANA (Association of National Advertisers = 全米広告主協会の方ね) が出した、ソーシャル メディアに関しての調査が結構面白かった。

Infographics: 2014 Social Media Engagement Survey

この調査データ自体は、ANA の会員社限定での公開になっているのだけれども、Infographics の一部が一般にも公開されているので、ソレを見てみるだけでもいいかもしれない。

コレは、今年の 1 〜 2 月にかけて、ANA が会員企業のマーケター 91 人、そして U.S. 国内の約 1,000 人の消費者を対象に、特にソーシャル メディア周りに関して、あれこれと調査を行った結果をまとめたモノ。 (一般公開されている Infographics には書かれていないけれども) よく読むと、調査に回答した会員企業のマーケターの平均業務経験年数は約 14 年となっているから、あまり若手はいないのかも。さらに全体の 60% 以上は部長職以上だというから、ひょっとしたらあんまり現場に出ていないヒトの回答かもしれないけれども。

で、この Infographics の一番目は、要は企業が、どんなソーシャル メディア アカウントを持っているかというモノ。こうやって見ると、やっぱり Facebook が一番多く、続いて Twitter。そして YouTube がきて、LinkedIn が続くという、ある程度予想された流れ。なんだかんだで LinkedIn って結構使われている (とはいえ、ユーザー数の伸びに鈍化が見られ、株価を下げているというのは、前のエントリーにもあったりするのだけれども)。

まぁ、このあたりだけだったら、どこにでも見られる普通のレポートっぽいのだけれども、面白いのは、企業のマーケターが考えているコトと、消費者が考えているコトのギャップが見え隠れする部分。例えば、2 番目の “Fun & Games Infographic” というのを見ると、よくわかる。

コレ、86% の企業が、自分たちは “Fun & Interesting Content” を投稿していると言っているのだけれども、実際に消費者側からしてみれば、”Fun & Interesting Content” で、企業とつながっている (つながっていようとしている) と考えているヒトは 36% くらいしかいないというコト。ひょっとしたら、”軟式アカウント” 的な感じで、一生懸命ユーザーとコミュニケーションを取っていても、ソレで本当につながっているユーザーは自分たちが思っているよりもずっと少ないのかもしれない、なんてコトを思ってしまうわけで。

じゃぁ、実際のトコロ、消費者は一体何を求めているのかというと、一番多いのが “Send coupons/free products” という一番わかりやすい回答。ちなみに 70% くらい。あとは、”Have contests/requests” とか、そういう感じ。なんというか、”そのまんまじゃん” という感じ。

あとは企業のマーケター側の 72% が “their social audience is more likely to buy”、つまりソーシャル メディア上でつながっているユーザーは、よりモノを買ってくれる (ハズだ)、と考えているのだけれども、実際消費者側から見ると、ソレは 34% 程度だったりするとか。

まぁ、おそらく企業のマーケター側にいらっしゃる方々も、いざ自分が消費者側になったら、同じようなコトを考えるのかもしれない…、とは思うのだけれども、実際施策などに落とし込むと、なかなか上手くいかないのかも (もちろん、自分にも思い当たるコトは多々あるわけで…)。 時々、こういうレポートで、現実を直視する、というのもいいのかもしれないね。