マーケティング活動のインハウス化が進む中で考えなきゃならない問題

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さて、前回のエントリーで、(U.S. では) マーケティング活動に関連するタスクが、徐々にインハウス化している、というハナシをしたのだけれども、コレについて、もう少し。

このハナシの元になっている ANA (全米広告主協会) のレポートは、2008 年と 2013 年、それぞれの状況を比較したモノになっている。2008 年時点では In-House Agency を使っていた企業の割合が 42% であったのに対し、5 年後の 2013 年では、58% にまで増加しているというコトで、たしかに急激に増えているのはわかるかと。

しかし、一方で、(急激に増えているがゆえなのかもしれないけれども) 課題も多かったりする、というコトが書かれている。その最たる点は、やっぱり「人材不足」。もともとインハウス化する業務自体が増えてきている、つまり業務の絶対量が増えているので、ある意味慢性的な人手不足、という状況は常に付きまとうわけで。ただ、ソレだけなら良いのだけれども、今の課題は、単純に人材不足というだけではなく「スキルを持った人材が不足している」というモノ。実際、この調査で「インハウス化にあたってデメリットとなる点」として、「担当者のスキルセットが限定的」とか「技術的バックグラウンドに乏しい」とか「先端的な技術や方法論への対応が難しい」という回答が挙がっていたりする。ソレは、前回にも少し触れているように、企業が「Data/Marketing analytics 」や「入札運用型広告の Buying operation」をインハウス化しようと考えているからだったりするし、また、その上で「Full ownership of marketing data」を目的にしているからだったりする。

企業にとって、ある意味 “宝の山” であるともいえる “マーケティング データ”。今までは、ココから “宝” を掘り出すコトに難儀していたがゆえに、Agency をはじめ、外部に、その扱いを任せてきた部分もあったのだけれども、コレを「”資産運用” と位置付けて、自分たちできちんとやりましょう」という動きになってきたのが、ここ最近のハナシ。ところが、今は「運用する人を、どうやって確保しよう?」というのが問題になっているというコトだったりするわけで。

これに対して、企業は盛んに人材を育成する方向に進んで行ったり、あるいは、自社の人材を育成するというカタチではなく、外部から capability を伴った人材を調達する、という方向に進んで行ったりしているのが、今現在の状況なのかもしれない。

なんてハナシを、実は去年の秋に、今も連載をさせて頂いているコラムに書いていたり。

コレ書いてから、半年くらい経ったけれども、そろそろ日本でも、本気になって考えなきゃならない時期が来ているのかな、とふと思ったわけで。