Tomorrow Is Another Day

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“Tomorrow Is Another Day” といえば、どうしても “風と共に去りぬ” のスカーレットの最後のセリフである “After all, tomorrow is another day.” を思い出してしまう。

ちなみに、この “Tomorrow Is Another Day” というフレーズ自体、以前は「明日は明日の風が吹く」という「ケ・セラ・セラ」的な意味合いで日本語に訳されていたような気がするのだけれども、今は「明日という日がある」と、オリジナルのニュアンスに限りなく近い形になっているみたいで。

さて、この “Tomorrow Is Another Day” なのだけれども、この MIT Sloan Management Review の記事 (“How To Avoid a Social Media Fiasco”) によると、今年の South By Southwest (SXSW) で開かれた、とあるセッションのタイトルに使われていたらしい。正しくは “Tomorrow Is Another Day: Surviving A Social Media Crisis” というコトで、いわゆる “炎上” についてのハナシだそうで。

この場合の “Tomorrow Is Another Day” を「明日は明日の風が吹く」なんて訳しちゃうと、それこそ「炎上上等 !!」的な、開き直るにもほどがある感じになっちゃうのだけれども、もちろん、そういうハナシではなく「明日は我が身」的な意味合いで使われている。つまり炎上を「対岸の火事」としてのんびりと考えていると、いざという時に、大変なコトになると注意を促しつつ、炎上を避けるために考えておかなくてはならないコトなどが話されたらしい。

ポイントは、以下の 5 点。

  1. Do not try to capitalize on catastrophic events.
  2. Plan ahead for social media fiascos.
  3. Train employees to use social media in the context of your business.
  4. Recognize that the world is eagerly waiting for you to make a mistake.
  5. Remember that fiascoes can also present opportunities.

まぁ、こうやって並べてみると、昔からよく言われているよね、というハナシばかりにも思えるのだけれども、言い換えれば、まだ炎上に対する認識って、U.S. でも、それほど高くないのかも。1 番目の “Do not try to capitalize on catastrophic events.” は、日本でも、結構例としてありましたね。3.11 の頃とか、あとは大きな台風が発生した時とか、8 月頃に戦争について言及するケースとか。ソレで炎上した企業アカウントなんかもあったような気がする。
あと 2 番目で、あえて “fiascos” という単語を使っているあたりが、すごく言い得て妙な表現だなぁ、と思ったわけで。”mistakes” じゃなくて “fiascos”。つまり “失敗” じゃなくて “大失敗”。実際、こういう “大失敗”って、自分で気を付けていても “やらかす” コトがあったりするので、常に “大失敗” が起こってしまった時のコトを想定して、どう立ち回るかを考えておかなきゃいけないというハナシ。で、その上で、ビジネス上の “context” にきちんと乗っけたカタチでソーシャル メディアを、従業員に使ってもらう、というコトをトレーニングする必要がある、と述べているのが 3 番目のハナシ。たとえば、アメリカ赤十字社などに言及してて、全従業員に対して must でソーシャル メディア トレーニングを受けさせているというハナシなどが出ていたり。 (そういえば、日本でもかつてソーシャル メディアの海外事例を語る際に、よく、このアメリカ赤十字社は登場していたような)

で、身も蓋もないハナシになるのだけれども 4 番目。コレは日本でも当てはまるのかどうかは、よく考えを巡らす必要があると思うのだけれども「大失敗をやらかすのを、今か今かと待ち構えているヤツは結構いるからね」というハナシ。

(コレは記事中に書かれてはいないハナシだけど) 実際、外だけではなく、中からだって刺されるコトだってあるかもしれない。目に見えるカタチで炎上していなくたって、どこで何が起きるかわからない。多分「炎上」というカタチで表面化せず、気が付いたら大変なコトになっている、という、言うなれば「サイレント・炎上 (ちょっとカッコ悪いネーミングだが)」的なケースって、結構多いだろうし、また深刻なんじゃないかな、と思うわけで。

そう考えると、いくら 5 番目にあるように、「大失敗は、またチャンスでもある」とは言っても、やっぱりリスクとしては高いんだろうなぁとも思っていたり。そのリスクを、どれだけ考えられるか。そして、コレが一番大事なのだけれども、そのリスクを、どれだけ許容できるかというのが、あらためて問われてくるよな、と思うのです。もちろん、それはそれで大変なんだけどね。

読んでいて、そんなコトを、ふと考えてしまったのでした。